古刹・當麻寺で知られる奈良県葛城市の當麻(たいま)は、二上山の麓に広がるのどかな地。
ここは、相撲発祥の地としても知られます。
今回ご紹介する「相撲館けはや座」は、その相撲をテーマにした珍しい資料館です。
近鉄当麻寺駅から當麻寺へ向かう途中にあります。當麻寺参拝の折にふらっと寄るのもよいですね。
當麻は相撲発祥の地
日本書紀には、次のような相撲の勝負が記されています。
それは、第11代垂仁天皇の時代。
ここ當麻の地に住んでいた當麻蹶速(たいまのけはや)と、出雲の国(現在の島根県)からやってきた野見宿禰(のみのすくね)が、天皇の面前で対戦しました。
長い戦いの結果は、野見宿禰の勝利。敗れた當麻蹶速は命を落としました。
文字通り命がけの勝負であったこの試合は、日本最古の天覧相撲とされています。この話から、當麻の地は、古くから相撲発祥の地と呼ばれています。
なお、相撲館けはや座の「けはや」とは、ご当地出身力士・當麻蹶速から名付けられた名前。相撲館の前には、當麻蹶速の塚が残されています。

相撲館けはや座の見どころ
相撲館けはや座は、相撲に特化した資料館。
相撲大好きの方はもちろん、そこまで詳しくない方でも気軽に楽しめるよう工夫されています。

実物サイズの土俵に上がってみよう
館内に入ってまず目に入るのは、でっかい土俵。
実際の本場所で使用されているのと同じ、実物サイズの土俵です。

土俵下の周りの様子も本物そっくり。
力士が土俵へ上がるための階段、踏み俵に、力水をつけるときの手桶とひしゃく、塩がたっぷりはいった枡。
踏み俵から土俵に上がることもできます。大迫力の土俵の上で気分は名横綱!
なお、本場所の土俵は今も女性が上がることはできないのですが、ここの土俵は女の人もOKです。
また、服の上からまわしをつけ、土俵の上での相撲体験も可能です(要予約)。

相撲ファン必見!貴重な相撲資料がずらり
土俵の周りには、相撲に関するいろんな資料が展示されています。
名力士たちが使用したまわしなど、貴重な品がずらり。また、新旧歴代横綱たちの手形は、相撲ファン必見です。
館内では相撲グッズも販売されています。
いつでもいろんなグッズを購入できますので、相撲が好きだけど普段なかなか本場所を見に行けない、という方におすすめです。

相撲館けはや座の基本情報
住所:奈良県葛城市當麻83-1
電話番号:0745-48-4611
開館時間:10:00~17:00
休館日:毎週火・水曜日(祝日の場合は開館)
入館料:大人300円 小人150円
アクセス:(近鉄南大阪線)当麻寺駅から徒歩5分
駐車場:有
ホームページ:相撲館「けはや座」(葛城市ホームページ内)