奈良県の大和郡山は、金魚の名産地として知られます。
街の中心から少し歩けば、あちこちで見かける金魚養殖池。
田んぼの代わりに、金魚池が一面に広がる景色は、大和郡山ならではの風景です。
今回は、その金魚池の中にある、大和郡山の隠れた名所をご紹介。
それが、郡山金魚資料館です。
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金魚池に囲まれた資料館
大和郡山の金魚は、江戸時代、甲斐国(現在の山梨県)から郡山に転封された柳沢家が持ち込んだのが、その始まりと言われています。
現在も、金魚の一大生産地である大和郡山。
特に、市の中心である近鉄郡山駅から南側に、多くの金魚池が集まっています。
地図を見ても、駅の南に、養殖池の「水色」が集中しているのがよくわかります。
この密集エリアで金魚池に囲まれて立つのが、郡山金魚資料館です。
金魚の養殖業者さん(やまと錦魚園)が、郡山の金魚を知ってもらうために作った施設で、すべて自費で建てたそう。
入館無料、予約なども不要。誰でも気軽に入ることができます。
金魚資料館の見どころ
金魚養殖のプロが作ったこの施設。
テーマは金魚のみ、金魚に特化した資料館です。
金魚だらけの館内
金魚資料館の敷地内に入ると、まず目に入るのが数多くの囲い。
それぞれの囲いの中には、ものすごい量の金魚が入っています。
あまりの多さに、「真っ赤な水」にも見えてしまいます。
さまざまな種類の金魚が見られるのも、この資料館の魅力の1つです。
金魚すくいでおなじみの和金(小赤)から、なかなかお目にかかれない高級魚まで。
館内には、いろんな金魚が入った水槽がずらりと並びます。
金魚資料の展示
建屋の中に作られた一室には、金魚に関するさまざまな資料が展示されています。
ここでしか見ることができない貴重な資料の数々。
例えば、「江戸時代の金魚の飼い方」や「柳沢家で飼育されていた金魚の標本」など。
金魚大好きな方はもちろん、一般の人にもなかなか興味深いです。
金魚すくいは楽しめる?
さて、大和郡山・金魚といえば、「金魚すくい」を思い浮かべる方も多いはず。
しかし、金魚資料館では金魚すくいはできません。
えー、大和郡山って金魚の名産地で金魚すくいの大会までやってるのに、普段はできないの?
いえいえ、ちゃんと金魚すくいを楽しめるところがありますよ。
それは、郡山城跡からほど近い、紺屋町にある「おみやげ処こちくや」。
こちくやさんは、知る人ぞ知る、金魚すくいの道場。
大会ルールに則ったものから、家族で気軽に楽しむものまで、いろんな金魚すくいができます。
また、ここの金魚すくいは通年営業、正月を除き年中無休です。
季節を問わず、一年中いつでも金魚すくいが楽しめます。
詳しくは、こちくやさんのホームページをご覧ください。
郡山金魚資料館の基本情報
住所:奈良県大和郡山市新木町107
電話番号:0743-52-3418
開館時間:午前10時~午後5時
定休日:月曜日
入館料:無料
アクセス:(近鉄)郡山駅から徒歩10分 (JR)郡山駅から徒歩20分
駐車場:有
ホームページ:金魚のふるさと 郡山金魚資料館(やまと錦魚園)