造幣博物館|豊臣・徳川の金の大判!珍しい貨幣が勢揃い(大阪名所巡り)

日本国内で流通する硬貨を製造している、造幣局(ぞうへいきょく)。

国の重要機関の1つですが、その本局は、首都・東京ではなく大阪にあります。

場所は大阪市内、大阪天満宮を中心とする天満(てんま)エリアの南東隅。

また、大阪市の北部を南北に貫く大河・大川(旧淀川)に面しています。

今回は、この造幣局・大阪本局内にある貨幣の博物館、造幣博物館をご紹介します。

造幣博物館(造幣局・大阪本局内)

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日本の硬貨製造所

造幣局(大阪本局)は、明治維新直後、倒幕の興奮も冷めやらぬ中、大坂城北の天満の地に設置されました。

1871年(明治3年)に貨幣鋳造を開始して以来、日本国内で流通する硬貨の製造を一手に引き受けてきた造幣局。

現在も、1円玉~500円玉まで各種硬貨の製造を行っています。
(なお、紙幣の印刷は、東京の国立印刷局)

造幣局・大阪本局

また、造幣局大阪本局は、大阪を代表する桜の名所としても知られます。

本局の敷地内には、八重桜を中心に、多くの桜の木が植えられています。

多くは遅咲きの桜のため、見頃は4月の中頃。

毎年、開花ピーク前後の時期に、一般公開(桜の通り抜け)が行われます。

造幣博物館と桜

造幣博物館の見どころ

さて、今回ご紹介する造幣博物館は、この造幣局の大阪本局の敷地内にあります。

桜並木の奥、モダンな旧正門を通り過ぎたその先にある、レンガ造りのレトロな建物。

昔の造幣局にあった火力発電所の建物を利用しています。

旧造幣局正門と造幣博物館

この造幣博物館では、お金、特に、硬貨に関するさまざまな展示が行われています。

一番の見どころは、実物貨幣の展示ブース。

豊臣・徳川時代の金の大判小判をはじめ、国内・海外の珍しい貨幣がずらりと並びます。

造幣博物館

1階エントランスホール

館内1階はエントランスホールとなっています。

ホールといってもそれほど広くはありませんが、階段横に置かれた大きな古時計が目に入ります。

明治9年製で、造幣局創業当時から残る大時計。

今もちゃんと動いています。
お手持ちの時計で、その時刻を確認してみましょう。

造幣博物館1階・大時計

2階展示室:歴史と体験コーナー

2階展示室では、造幣局の歴史や貨幣製造に関する展示説明を行っています。

展示室の入口では、造幣局の創業に関わった人々が来館者を出迎えてくれます。

造幣博物館2階展示室・エントランス

室内では、昔の貨幣鋳造機など、明治時代の創業当時の機械などさまざまな資料・装置が展示されています。

一方、現在の貨幣製造工程をわかりやすく説明する映像コーナーもあり。

現在の最高額硬貨・500円玉に施された、最先端の偽造防止技術も実感できます。

造幣博物館2階展示室・昔の設備展示

また、この2階には、いろんな体験コーナーもあります。

硬貨が詰まった貨幣袋や昔の千両箱の重さ体験、手で触れられる本物の金塊・銀塊、さらにパズルコーナーなど。

好奇心満載のお子さんはもちろん、大人も十分楽しめます。

造幣博物館2階・体験コーナー

3階展示室:さまざまな貨幣の展示

造幣博物館の一番の見どころは、3階展示室の貨幣展示です。

古代中国の貨幣から、金の小判、記念硬貨や外国硬貨など、珍しい貨幣が室内にずらり。

造幣博物館3階展示室・エントランス

奥には、金や銀の貨幣、銅銭などがはめ込まれた、ガラスプレートが並びます。

安土桃山時代~江戸時代、つまり、豊臣・徳川時代に鋳造された大判小判もあります。

造幣博物館3階・貨幣展示

LEDライトで照らされた、美しい金の大判。

これは、安土桃山時代、豊臣家によって鋳造が行われた「天正大判」です。

表裏の墨書きや刻印もはっきりと確認できます。

造幣博物館3階・天正大判

他にも、金貨幣(大判・小判・一分金)、銀貨幣(丁銀・豆板銀)、銅銭(寛永通宝など)など、なかなかお目にかかれない貴重な貨幣が大集合。

また、ここにあるのは昔の貨幣だけではありません。

各種記念硬貨を中心に、戦後に造幣局で製造された現代の貨幣も数多く展示されています。

造幣博物館3階・江戸時代の小判

造幣博物館の基本情報

住所:大阪市北区天満1丁目1−79

電話番号:06-6351-8509

開館時間:午前9時~午後4時45分(入館受付は午後4時まで)

休館日:年末年始・4月の「桜の通り抜け」期間中

入館料:無料

アクセス:(JR)桜ノ宮駅・大阪天満宮駅、(大阪メトロ)南森町駅・天満橋駅、(京阪)天満橋駅からそれぞれ徒歩15分

駐車場:無(近隣のコインパーキング等を利用)

ホームページ:造幣博物館(造幣局ホームページ内)

造幣博物館地図

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