神戸市の中心部近くに、現代的なビルが立ち並ぶ周辺とはやや雰囲気の異なる一角があります。
それが、神戸を代表する名所の1つ、神戸旧居留地。
今からおよそ150年前に開かれた「外国人専用地」。
その頃からの近代建築が今も残る、レトロな街並みが魅力です。
なお、居留地が日本人にも開放されはじめると、外国人の一部は北の地に住居を移しました。こちらは、北野異人館街に残されています。
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神戸旧居留地の見どころ
明治~昭和初期にかけてのクラシックな西洋建築が立ち並ぶ旧居留地。
その中でも、代表的な建物をいくつかご紹介します。
旧居留地15番館
旧アメリカ領事館。明治時代の建築で、旧居留地に残る最も古い建物です。国重要文化財指定。
神戸の震災で一度全壊しましたが、数年後に再建されて元の姿を取り戻しました。
旧居留地のシンボル的な存在です。ただし、内部の見学はできません。
旧居留地38番館
大丸神戸店の敷地内、南東角にある建物で、15番館と並ぶ旧居留地の代表格。
旧シティバンク神戸支店。こちらは昭和4年の建築。
今も現役の建物で、現在はエルメスのお店などが入っています。
神戸市立博物館
旧横浜正金銀行の神戸支店として使われた建物で、昭和10年の建築。
現在は市立博物館として使用されています。
なお、館内リニューアルのため、博物館は2019年11月1日まで閉館しています。
旧居留地と合わせて巡りたい周辺スポット
旧居留地の周辺では次のスポットもおすすめ。旧居留地めぐりと合わせて、少し足をのばしてみませんか。
神戸市役所(24階展望ロビー)
旧居留地エリアの北東に立つ神戸市役所。
ひときわ背の高い1号館の24階に展望ロビーがあります。
南の神戸港から北の山手まで、神戸の街を一望できる好眺望のスポットです。
入場は無料。ロビー内にはカフェやレストランもあります。
東遊園地
神戸市役所のすぐ南に広がる西洋式の公園。
元は、旧居留地に住む外国人向けに作られた「運動場」です。
なお、旧居留地周辺は神戸の震災で大きな被害を受けた場所の1つ。
東遊園地はその震災の象徴的な場所であり、毎年、追悼行事が行われています。
南京町
西洋人が住んだ旧居留地に対して、中国(清)の人たちが暮らしたのが、旧居留地の西にある南京町。
今では、日本有数の中華街として知られるこの南京町、横浜・長崎とともに「日本三大中華街」と呼ばれます。
南京町の中には、数多くの中華料理店が所狭しと軒を並べます。
どのお店の前にも、豚まんやギョウザ、ごま団子などの点心がずらり。
「ほかほか点心」の食べ歩きを楽しめます。
(詳細は、「南京町」のページをご覧ください)
神戸旧居留地の基本情報
住所:神戸市中央区浪花町15番地(旧居留地15番館)
アクセス:
(JR)三ノ宮駅、(阪神・阪急)神戸三宮駅から徒歩10分
(JR・阪神)元町駅から徒歩10分
(地下鉄海岸線)旧居留地・大丸前駅から徒歩5分
ホームページ:
神戸旧居留地オフィシャルサイト
神戸市立博物館