兵庫県明石市は、東経135度の日本標準時子午線が通り、「子午線のまち」や「時のまち」と呼ばれます。
この子午線のちょうど真上に、明石のシンボルが立っています。
それが、今回ご紹介する明石市立天文科学館。時と宇宙について楽しく学べる科学館です。
明石市立天文科学館の見どころ
天文科学館と言えば、明石市内各地から見える白い塔時計。
また、館内の一番人気は、大きなプラネタリウム。
その他にも、館内には興味深い展示や工夫された仕掛けでいっぱい。小さなお子さんから大人の方まで、年齢問わず楽しめる空間です。

シンボルの塔時計
天文科学館だけでなく、時のまち・明石のシンボルでもある塔時計。二度建て替えられており、現在は三代目です。
塔の上部に「SEIKO」の文字がありますが、この塔時計は服部セイコー(現・セイコーグループ)より寄贈を受けて設置されました。
その上の「JSTM」は、日本標準子午線(Japan Standard Time Meridian)の略。この天文科学館が標準子午線の上にあることを示しています。

大迫力のプラネタリウム
館内2階にあるプラネタリウムは、1960年の開館当時からある、この科学館の目玉施設。
300人を収容できる大きな空間、その天井には大迫力の星空が映し出されます。
リクライニング式の座席を後ろに倒し、リラックスして楽しみましょう。
投影時間は50分間。しかし、学芸員さんの巧みな話術にも引き込まれ、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
お子さん連れのご家族には、子供向けだけど大人も楽しめる「キッズプラネタリウム」がおすすめ。
土・日・祝日や夏休み期間中など、学校がお休みのときに開催されています。

楽しく学べる展示室
館内3階には、工夫が凝らされた展示室があります。
子午線って何?というお子さんも、ここの展示を見ればすんなりと頭に入るはず。

展示室の天文ギャラリーでは、惑星や恒星、星座など、宇宙の「いろは」をわかりやすく説明。
プラネタリウムの上映を待つ間にちょっと覗いてみましょう。
ただ、意外なおもしろさに引き込まれ、上映時間を過ぎてしまわないようご注意くださいね。

眺望のよい展望場所
見晴らしのよい場所に立つこの科学館は、明石の街を一望できる眺望のよい場所です。
まずは、4階の日時計広場。いろいろな形の日時計が置かれた屋外の広場ですが、美しい明石の海と、向こうの淡路島へのびる長大な明石海峡大橋がよく見えます。

また、塔時計の13階・14階には展望室があります。
南の明石海峡方面だけでなく、明石城など周囲の明石の街並みも見渡せます。

明石市立天文科学館の基本情報
住所:兵庫県明石市人丸町2-6
電話番号:078-919-5000
営業時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日・第2火曜日(祝休日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
入館料:大人700円 高校生以下無料
アクセス:(JR・山陽電鉄)明石駅から徒歩15分 (山陽電鉄)人丸駅から徒歩3分
駐車場:有
ホームページ:明石市立天文科学館