今回は、大阪・堺の大仙公園内にある、堺市博物館をご紹介します。
北には、日本最大の前方後円墳・仁徳天皇陵。
南にあるのは、第三位の履中天皇陵。
巨大古墳に囲まれた古代ロマンあふれる地にある、この博物館。
立地的にも、堺の歴史を勉強するのにピッタリの場所です。
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堺の歴史を紹介する市立博物館
古代には巨大古墳が次々と造営され、また、中世には貿易都市として繁栄を極めた堺。
堺市博物館は、そんな堺の歴史をわかりやすく展示紹介している博物館です。
堺市立の施設のため、入館料はお手頃値段(常設展:一般200円)。
また、場所は、2つの巨大天皇陵(仁徳陵・履中陵)に挟まれた、大仙公園の中。
堺の観光途中にふらっと気軽に訪れやすいスポットの1つです。
常設展見どころ
堺市博物館では、一年を通じて常設展が開催されています。
常設展の基本コンセプトは「仁徳陵と自由都市」。
見どころは、古代ブースと中世ブースです。
古代ブースの中央には、大きな石棺があります。
これは、仁徳天皇陵の長持形石棺です。
現在は立ち入り禁止で、調査もほとんど行われていない仁徳天皇陵。
ですが、明治時代の一時期、陵墓の石室が掘り起こされたことがありました。
この長持形石棺は、そのときの調査で発見されたものです。
なお、ここにあるのはレプリカ。本物の石棺は埋め戻されています。
中世には日本を代表する貿易都市であった堺。
また、鍛冶の街としても知られ、戦国時代~江戸時代には、鉄砲の一大産地に成長しました。
中世ブースでは、ずらりと展示された多数の火縄銃が目を引きます。
その中での注目は、慶長年間に作られた大鉄砲(大火縄銃)。
普通の火縄銃と比べて、長さや筒の太さが倍以上もある、巨大鉄砲です。
堺市博物館の周辺散策
博物館の周りには、堺のシンボルパーク、大仙公園が広がります。
また、公園周囲には、仁徳天皇陵など巨大古墳がゴロゴロ。
博物館のある大仙公園は、古墳めぐりの拠点としても最適です。
大仙公園
敷地面積81haを誇る大仙公園は、緑あふれる開放的な空間。
博物館の見学を終えたら、園内をぶらりと散策してみませんか。
園内中央には芝生広場が広がり、西側には日本庭園もあります。
また、園内のあちこちに、陪塚(ばいづか)と呼ばれる小古墳が点在しています。
(詳細は、「大仙公園」のページをご覧ください)
周辺古墳めぐり
大仙公園の周辺には、百舌鳥古墳群を代表する巨大古墳が集まります。
博物館の見学とあわせてこれらの古墳をめぐってみませんか?
古代の堺の歴史についての理解も深まることと思います。
まずは、公園の北にある仁徳天皇陵(大仙陵古墳)。
墳丘長486m、日本最大の前方後円墳です。
(詳細は、「仁徳天皇陵」のページをご覧ください)
大仙公園の南側にも大きな古墳あり。
こちらは、履中天皇陵(上石津ミサンザイ古墳)。墳丘長は365m。
仁徳天皇陵・応神天皇陵に次ぐ、日本第三位の大きさを誇る古墳です。
また、大仙公園の南東側にも2つの古墳があります。
1つは、いたすけ古墳。墳丘長は146m。
昭和期に、宅地造成のため壊されそうになりましたが、市民運動によって破壊を免れた古墳です。
南側の濠には、墳丘へ架け渡された橋が一部残されています。
これは、昔の造成工事で作られた橋の残骸。
工事で危うく壊されかけた、この古墳の当時を示す貴重な「遺構」です。
もう1つは、御廟山古墳。
こちらも水濠に囲まれた大きな古墳で、墳丘長は203m。
宮内庁により陵墓参考地(被葬者候補:応神天皇)に治定されています。
堺市博物館の基本情報
住所:大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内
電話番号:072-245-6201
開館時間:午前9時半~午後5時15分(入館は午後4時半まで)
休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は開館)、年末年始
入館料:一般200円 高大生100円 小中生50円(特別展開催時は変更)
アクセス:(JR)百舌鳥駅から徒歩5分 (南海)三国ヶ丘駅から徒歩15分
駐車場:有(大仙公園駐車場を利用)
ホームページ:堺市博物館(堺市ホームページ)