大阪市北部・天満に鎮座する大阪天満宮は、菅原道真を祀る神社。
大阪では「天満の天神さん」と親しみを込めて呼ばれます。
また、日本三大祭の1つ、天神祭でも知られる神社。毎年7月24日、25日に催される天神祭は、大阪の夏を彩る一大イベントです。
菅原道真を祀る学問の神
日本各地の天満宮の多くは、菅原道真とゆかりのある地に建てられてますが、それは、この大阪天満宮も同じ。
平安時代、京から左遷されて九州・太宰府へ向かう菅原道真が、その道中、大将軍社という神社を参詣するためにこの地を訪れたと伝わります。

菅原道真を祀る大阪天満宮、御利益は、もちろん学業成就。
北野天満宮とともに関西では人気の学問の神、受験シーズンには、関西一円から多くの受験生が参拝に訪れます。

大阪天満宮の境内見どころ
大阪天満宮では、長い歴史の間でたびたび火災に見舞われ、社殿の焼失と再建を繰り返してきました。
ただし、戦時中の空襲による被害は免れており、江戸時代の社殿も残ります。
本殿
南に立つ表大門をくぐって中に入ると、正面に見えるのが本殿。
菅原道真を祀るこの本殿は、江戸時代末期の天保14年(1843年)の再建。
太平洋戦争末期の大阪大空襲で焼失を免れた、市内で数少ない建築物の1つです。

登竜門
本殿の横、東と西の2カ所に、それぞれ唐破風屋根の門があります。
左右同形の2つの門。これらは登竜門と呼ばれています。
登竜門とは、元は、鯉が急流をさかのぼって竜となるという中国の故事ですが、転じて「立身出世の関門」の意味があります。
受験という関門を突破する手助けをしてくれる、学問の神さまにピッタリのスポット。特に受験生の方は、本殿への参拝と合わせてこちらにも訪れてみましょう。

大将軍社
大阪天満宮の境内にはいくつもの摂社・末社がありますが、その中でも有名なのが1つが大将軍社。
先ほど神社創建の話でも少し触れましたが、ここは、太宰府へ向かう菅原道真が訪れたとされる、大阪天満宮の前身ともいうべき社です。

隠れた名所、星合池
大阪天満宮には、もう1つ、縁結びでも知られる穴場スポットがあります。
それは、境内の外れ、本殿がある敷地をいったん外に出た先にある、星合池です。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、注意して探してみましょう。

緑色の池の水に多くの亀が住んでいることから、亀の池とも呼ばれます。池の上には、その先の祖霊社へ参拝するための小さな橋がかかっています。
ここは、知る人ぞ知る、「恋愛系」のパワースポット。昔から、星合池にかかる橋の上で出会った男女は、星の力で結ばれると言われています。
友人以上、恋人未満のカップルにおすすめの、隠れた名所です。

大阪天満宮の基本情報
住所:大阪市北区天神橋二丁目1番8号
参拝時間:(夏期)5:30~18:30 (冬期)6:00~18:00
アクセス:(大阪メトロ谷町線・堺筋線)南森町駅から徒歩5分、(JR東西線)大阪天満宮駅駅から徒歩5分
駐車場:有
備考:境内参拝自由
ホームページ:大阪天満宮