兵庫県北部・但馬地方にある、城崎温泉(きのさきおんせん)。
平安以来の長い歴史を誇る古湯。作家の志賀直哉をはじめ、多くの著名人にも愛されました。
神戸の有馬温泉と並ぶ、兵庫県を代表する温泉地です。
城崎温泉の「外湯めぐり」
温泉にもいろいろな楽しみ方がありますが、城崎温泉といえばやっぱり「外湯めぐり」。
温泉街を貫く大谿川(おおたにがわ)沿いに、いくつもの外湯が立ち並びます。
お宿に着いたらさっそく浴衣に着替え、外湯へ繰り出しましょう。

温泉街にある外湯は、さとの湯・地蔵湯・柳湯・一の湯・御所の湯・まんだら湯・鴻の湯の7つです。
全部回ってもよいですし、好きな外湯だけ入るのもOK。
2つ以上の外湯をめぐるなら、各外湯で販売されている「外湯1日券」がお得です。
では、城崎温泉の外湯をいくつかご紹介しましょう。

さとの湯
城崎温泉の玄関口・城崎温泉駅の駅前にあります。
電車で城崎温泉を訪れた場合は、まずここでひとっ風呂浴びて旅の疲れを落とすのもよいですね。
「服を脱ぐのはちょっと面倒」という、ずぼらな方向けに、足湯もありますよ。

一の湯
温泉街の中心部にある外湯。
江戸時代の漢方医・香川修徳に絶賛された名湯で、城崎温泉筆頭格の外湯です。
また、この一の湯にも足湯あり。
足湯は正面入口向かって右側。ちょっと見落としやすいのでご注意ください。

御所の湯
一の湯の西、神社(四所神社)のすぐ隣にある、御所風の建物。
その昔、天皇の姉にあたる女性がこの温泉に浸かったことから、付いた名前が「御所の湯」。
美人の湯とも呼ばれています。
天井ガラス張りの大浴場が、ここのウリの1つです。

風情ある街をブラ歩き
1300年もの歴史を誇る名湯・城崎温泉。
川沿いの柳がたおやかに揺れる風情ある温泉街。そこには、この地の長い歴史を感じさせる名所も残ります。
街の中をぶらぶらと歩きながら、名所めぐりを楽しんでみませんか?

また、温泉街の中には、あちこちに足湯があります。
ブラ歩きで疲れたら、足湯でほっこり。血行促進で、足の疲れもとれますよ。

四所神社
外湯・御所の湯の東隣にある四所神社(ししょじんじゃ)は、708年創建とも伝わる古社。
温泉の神・湯山主神(ゆやまぬしのかみ)と宗像三女神を祀る、城崎温泉の守り神です。

温泉寺
温泉街の西にある大師山。温泉寺は、この山の麓から頂にかけて伽藍を構える大きなお寺です。
山麓には、仁王門と薬師堂。山の中腹には本堂(国重要文化財)、本坊、多宝塔など。そして、山頂には、奥の院があります。
中腹の本堂や山頂の奥の院へは、城崎ロープウェイの利用が便利です。もちろん、山麓から徒歩で登ることも可能です。

極楽寺
極楽寺は、温泉街の西南の端に立つ、臨済宗の禅寺です。
ここは、江戸時代の名僧・沢庵和尚ゆかりのお寺。本堂前に広がる、美しい枯山水庭園が見どころです。


城崎温泉の基本情報
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島
電話番号:0796-32-3663(城崎温泉観光協会)
外湯情報:営業日、営業時間、料金等は、下記の城崎温泉ホームページ参照
アクセス:
(JR)城崎温泉駅下車すぐ
(車利用)北近畿豊岡自動車道・ 日高神鍋高原ICから25km
ホームページ:城崎温泉(城崎温泉観光協会)