安土城跡|幅広の大手道に天主跡、石だらけの信長居城(滋賀名所巡り)

琵琶湖の東岸には、彦根城をはじめ、数多くのお城の跡が残ります。
その1つが、安土山(近江八幡市安土町)にある、安土城跡。

安土城は、戦国時代、天下統一を目指した織田信長の居城です。
その本丸には、5層6階の派手な天主(天守)が立っていたそう。

しかし、本能寺の変で信長が亡くなった直後に、天主もろとも安土城は焼失。
完成から焼失まで数年という、短命なお城でした。

現在の安土城跡には、建物こそありませんが、当時の雄大さを偲ばせる石組みが残ります。
日本100名城にも選ばれている、湖東地方を代表する名所の1つです。

安土山

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安土城跡は石だらけ!

現在の安土城跡には、天主や櫓など、昔のお城の建物は残されていません。

しかし、石垣や石段、礎石など、当時の石組がところどころに残ります。
「石だらけ」の雄大なお城跡です。

大手道

お城に入ると、まず目に入るのが、まっすぐのびる幅広の石段。
これがお城の正面、大手道です。
幅6mもある広い道が、ずどーんと直線的に180mも続きます。

大手道

大手道の両側には、邸宅の跡が残ります。
これらは、羽柴秀吉や前田利家など信長の重臣の屋敷跡と伝わります。

羽柴秀吉邸跡

安土城中心部

400段もの石段が続く大手道を登り切ると、その先は、本丸、二の丸などのお城の中心部。
建物はありませんが、要所に立派な石垣が残ります。

二の丸跡には、本能寺の変の後に羽柴秀吉が建てた、信長の墓(信長本廟)があります。

信長本廟

天主跡

本丸跡からさらに登ると、安土城の頂点、天主跡に到着。
その昔、5層6階の華麗な天主が立っていたところです。

ここには、当時の天主の礎石が整然と並んで残されています。
また、天主跡周囲の石垣の上からは、城の北側に広がる琵琶湖がよく見えます。

天主跡

城内もう1つの見どころ、摠見寺跡

本丸跡からは、登ってきた道とは別のルートで下山します。
その下山ルート途中にあるのが、摠見寺跡です。

摠見寺は、安土城の築城時に創建されたお寺。
その昔の伽藍の一部、三重塔と二王門が今も残ります。
城の防御施設ではないものの、築城時から存在する唯一の建物です。

三重塔

石段途中から眺める姿が美しい古塔。
安土城築城時に、近隣のお寺から移築された建物です。
国重要文化財指定の建築物です。

摠見寺三重塔

二王門

三重塔の下に立つ、楼門形式の二王門。
門の左右両側には、いかつい金剛力士が仁王立ち。

こちらは近隣の神社からの移築です。
また、二王門、金剛力士像ともに国重要文化財指定。

摠見寺二王門

安土城跡の基本情報

住所:滋賀県近江八幡市安土町下豊浦

電話番号:0748-46-4234(安土駅前観光案内所)

アクセス:JR安土駅から徒歩30分
(駅北側のレンタサイクル利用が便利)

ホームページ:あづち周遊

安土城跡地図

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