和歌山城|紀州徳川家の居城、連立式天守と御橋廊下(和歌山名所巡り)

城郭(和歌山)

和歌山市の中心部に立つ和歌山城は、江戸時代の紀州藩の居城。

現在はシンボルの天守閣があり、その周辺は整備されて緑あふれる公園が広がります。

日本100名城にも選ばれています。

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徳川御三家、紀州藩の居城

和歌山城は、安土桃山時代、豊臣秀吉の紀州征伐の後、その弟・豊臣秀長によって築城されました。

関ヶ原の戦い後の浅野氏の支配を経て、江戸時代には、徳川家康の十男・徳川頼宣(よりのぶ)が紀伊に封じられ、徳川御三家の一、紀州徳川家が成立。その居城となりました。

その際に、徳川頼宣により大規模な改修が行われています。

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和歌山城の見どころ

和歌山城の中心は、小高い山の上に立つ天守閣。

公園の周辺からでも眺めることができるその美しい姿は、和歌山のシンボルです。

また、天守閣の他にも、西の丸の紅葉渓庭園や、二の丸と西の丸との間にかけられた御橋廊下など、見どころの多いお城です。

和歌山城

天守閣

標高50m弱の丘のような虎伏山(とらふすやま)。この山頂に天守閣が建てられています。

戦前までは、江戸時代の天守閣が残っていましたが、戦時中の空襲で残念ながら焼失。

現在の天守閣は戦後の再建。ただ、昔の天守閣の様式を忠実に踏襲しています。

和歌山城の天守閣は、三層の大天守に、小天守と2つの櫓とがつながって一体化された構造。「連立式天守」と言われるもので、姫路城などにも見られる天守形式です。

天守閣の内部にも入ることができます。

大天守の三階は展望室となっており、和歌山の市街を一望できます。

大天守三階からの眺め

西之丸庭園(紅葉渓庭園)

天守閣の北西、西の丸には、美しい日本庭園が広がります。

濠の水を引き込み、城と一体化した庭園。歴代の紀州藩主もその景色を楽しみました。

紅葉の名所でもあり、紅葉渓庭園とも呼ばれます。

西之丸庭園(紅葉渓庭園)

御橋廊下

天守閣の真北、二の丸と西の丸との間に架け渡された廊下橋。御橋廊下(おはしろうか)と呼ばれています。

その昔、紀州藩主が、生活の場所である二の丸と庭園がある西の丸との間を移動するために使われた、藩主専用の橋です。

藩主のお通りが外から見られないよう、橋の両側に壁がつけられた珍しい橋。

二の丸と西の丸の高さが違うため、横から見ると橋が傾いているのがよくわかります。

御橋廊下

なお、現在の御橋廊下は2006年に復元されたもので、内部は一般に公開されており、誰でも無料で通行できます。

昔の殿様気分で廊下を通ってみましょう。

御橋廊下内部

岡口門

岡口門は、和歌山城の南東に立つ、がっしりとした櫓門。

現在のお城正門は北東にある大手門ですが、築城後しばらくはこの岡口門が正門でした。

和歌山城では、戦争末期の空襲で天守閣など多くの建物が失われましたが、この岡口門は幸いにも焼失を免れました。

和歌山城の中で、江戸時代の姿を残す貴重な建物です。国重要文化財指定。

岡口門

和歌山公園動物園

和歌山公園内、天守閣の南にある「お城の中の動物園」

敷地はそれほど広くないものの、その割には、結構多くの動物が飼育されています。

フンボルトペンギン、ミーアキャット、ビーバーなど、人気の動物もたくさんいます。

入場無料。天守閣に登城したついでに、気軽に訪れることができる動物園です。

和歌山公園動物園

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和歌山城の基本情報

住所:和歌山市一番丁3

城内について:和歌山城天守閣は有料、その他は入場自由

和歌山城天守閣:

(利用時間)9:00〜17:30(入場は17:00まで)

(入場料)大人410円 小人200円

(休み):年末(12/29~12/31)

アクセス:
(JR)和歌山駅からバス利用、公園前バス停下車すぐ
(南海)和歌山市駅から徒歩10分

駐車場:有

ホームページ:史跡和歌山城

和歌山城地図