和歌山城|連立式の天守閣と「藩主専用」御橋廊下(和歌山名所巡り)

和歌山市の中心部に立つ和歌山城。
ここは、その昔、江戸時代の徳川御三家の一、紀州徳川家の居城でした。

現在では、お城とその周辺が整備され、緑あふれる公園が広がります。
憩いの場として市民にも親しまれている、和歌山を代表する名所。
日本100名城にも選ばれています。

和歌山城

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和歌山城の見どころ

和歌山城の中心は、虎伏山と呼ばれる小高い山に立つ天守閣。
公園の周辺からでも眺めることができるその美しい姿は、和歌山のシンボルです。

西の丸の日本庭園、紅葉渓庭園と、二の丸と西の丸との間にかけられた御橋廊下も見どころです。

天守閣

<入場有料>

和歌山城の天守閣は、江戸時代のものが戦前まで残っていましたが、戦時中の空襲で残念ながら焼失。
現在の天守閣は戦後の再建。ただ、昔の天守閣の様式を忠実に踏襲しています。

和歌山城の天守閣は、三層の大天守に、小天守と2つの櫓とがつながって一体化されています。
「連立式天守」と言われるもので、姫路城などにも見られる天守形式です。

和歌山城天守閣

天守閣の内部にも入ることができます。
大天守の三階は和歌山市街を一望できる展望室となっています。

大天守三階からの眺め

西之丸庭園(紅葉渓庭園)

天守閣の北西、西の丸には、美しい日本庭園が広がります。
濠の水を引き込み、城と一体化した庭園。歴代の紀州藩主もその景色を楽しみました。
紅葉の名所でもあり、紅葉渓庭園とも呼ばれます。

西之丸庭園(紅葉渓庭園)

御橋廊下

天守閣の真北、二の丸と西の丸との間に架け渡された廊下橋。
その昔、紀州藩主が、生活の場所である二の丸と庭園がある西の丸との間を移動するために使われた、「藩主専用」の橋です。

藩主のお通りが外から見られないよう、橋の両側に壁がつけられた珍しい橋。
二の丸と西の丸の高さが違うことから、橋が傾いているのもポイントです。

御橋廊下

なお、現在の御橋廊下は2006年に復元されたもので、誰でも無料で通行できます。
藩主気分で廊下を通ってみましょう。

御橋廊下内部

こちらもぜひ!和歌山城の穴場スポット

和歌山城には、天守閣の他にも見どころあり。
お時間あれば、次のスポットにも足をのばしてみましょう。

岡口門

和歌山城の南東に立つ、二階建てのがっしりとした門。
現在のお城正門は北東の大手門ですが、築城後しばらくはこの岡口門がお城の正門でした。

また、太平洋戦争末期の空襲で多くの建物が失われましたが、この岡口門は幸いにも焼失を免れました。
和歌山城の中で、江戸時代の姿を残す貴重な建物です。国重要文化財指定。

岡口門

和歌山公園動物園

天守閣の南にある「お城の中の動物園」
敷地はそれほど広くないものの、その割には、結構多くの動物が飼育されています。

フンボルトペンギン、ミーアキャット、ビーバーなど、人気の動物もたくさんいます。
入場無料というのもうれしいです。
天守閣に登城したついでに、気軽に訪れることができる動物園です。

和歌山公園動物園

和歌山城の基本情報

住所:和歌山市一番丁3

電話番号:073-435-1044(和歌山市・和歌山城整備企画課)

アクセス:
(JR)和歌山駅からバス利用、公園前バス停下車すぐ
(南海)和歌山市駅から徒歩10分

備考:和歌山公園内は入園自由(天守閣は有料)

ホームページ:史跡和歌山城

和歌山城地図

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