平安遷都から明治維新まで、千年以上の長き間、歴代天皇が暮らした京の都。
その京都において、長い間、天皇の居所とされたのが京都御所。
1331年に北朝の光厳天皇が即位してから明治天皇が東京に移るまで、550年もの間、「皇居」として使用されました。
長い歴史を誇る京都の名所の1つです。
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現在の京都御所は通年公開
京都御所は、広大な公園・京都御苑の中にあります。
以前は、京都御所の参観(見学)は、特別公開時期を除けば、予約が必要でした。
しかし、現在は、一年を通じて一般に公開されています。御所内の参観は無料、また、事前の予約も不要です。
なお、広い京都御所の周囲にはいくつもの門がありますが、参観者用入口は、西にある清所門です。
御所の南に、建礼門という名の立派な門がありますが、この門も普段は開放されていませんのでご注意ください。
京都御所の見どころ
京都市内の有名な神社やお寺などもそうですが、京都御所も、その長い歴史の中で、戦乱などによる焼失を繰り返しています。
現在の建物の多くは、江戸時代末期の1854年の再建です。
その御所の中でも、特に見どころは次の3つ。
紫宸殿
「ししんでん」と読みます。特に重要な儀式が行われる正殿で、御所内でも一番格式の高い建物です。
入母屋造り・檜皮葺き、柱間には蔀戸(しとみど)が取り付けられた寝殿造風。
建物前の広いスペースに一面に敷き詰められた白砂が、厳かさを一層際立たせています。
紫宸殿で行われた重要な儀式とは、例えば、天皇の「即位の礼」、皇太子の「立太子の礼」など。
明治天皇だけでなく、大正天皇・昭和天皇の即位の礼も、この京都御所の紫宸殿で行われました。
清涼殿
紫宸殿と同じく、こちらも、いくつもの蔀戸が立て付けられた寝殿造風。
平安時代をイメージさせるような建物です。
ただ、紫宸殿が重要儀式の際にのみ使用される厳かな場所であるのに対して、この清涼殿は、代々の天皇が日常生活を送った「普段使いの場所」です。
御池庭(日本庭園)
東側には、御池庭(おいけにわ)と呼ばれる日本庭園が広がります。
手前の大きな池と背後のこんもりとした木々が調和した、美しい庭園です。
参観後は京都御苑をひとめぐり
京都御所の周囲には、緑豊かな京都御苑が広がります。
園内には、昔の宮家・公家の邸宅跡など、歴史を感じさせるスポットが残ります。
京都御所の参観を終えたら、その周りの御苑をひとめぐりしてみてはいかがでしょう。
京都御苑の見どころについては「京都御苑」のページをご覧ください。
京都御所の基本情報
住所:京都市上京区京都御苑3
電話番号:075-211-1215(宮内庁京都事務所参観係)
アクセス:
(地下鉄烏丸線)今出川駅から徒歩5分
(京阪)神宮丸太町駅より徒歩15分
定休日:毎週月曜日、年末年始
ホームページ:京都御所(宮内庁ホームページ内)