天王寺公園は、1909年(明治42年)開園の歴史ある公園。天王寺駅のすぐ近くにあります。
緑豊かな園内は大阪市民の憩いの場。
天王寺動物園など家族で楽しめる施設がある一方で、庭園や美術館といった大人向けのスポットもあります。
家族で楽しめる、駅近くの公園
天王寺公園は、天王寺駅からすぐ近くの、交通便利な場所にあります。
また、近年、この周辺は開発が進みました。天王寺駅の隣、近鉄の大阪阿部野橋駅には、あべのハルカスが登場。
天王寺公園でもリニューアルが行われ、家族みんなで楽しめる園内になりました。

エントランスエリア「てんしば」
天王寺公園の南東角、天王寺駅からすぐの場所に広がるエントランスエリア、てんしば。
一面に美しい芝生が広がり、あべのハルカスが間近に見えます。
芝生に腰を下ろしてお昼ご飯を食べてもよし、子供たちと走り回ってもよし。
近くにはカフェやレストランなどの食事処、ご家族みんなで楽しめるエリアです。

天王寺動物園
天王寺公園の西側には天王寺動物園、1915年(大正4年)開園。
この動物園のモットーは、できるだけ元の生息環境に近い環境で展示する「生態的展示」です。
見どころのエリアはアフリカサバンナ。草原地帯を模した開放的な場所で、ライオンやキリン、シマウマなどの動物がのびのび暮らしています。


園内の大人向けスポット
公園の北東部は、史跡や、庭園、美術館がある、落ち着いた雰囲気の大人向けエリア。
園内を散策しながら、これらのスポットも訪れてみましょう。
茶臼山古墳
茶臼山古墳(ちゃうすやまこふん)は、天王寺公園の北東角、池を挟んだ向こうに見える、こんもりとした丘。
本当に古墳かどうかは確定していませんが、発掘調査で石室のようなものが出土しています。

標高26mの小さな山ながら、徳川家が豊臣家の大坂城を攻めた、大坂の陣の史跡でもあります。
大坂冬の陣では徳川家康が、大坂夏の陣では豊臣方の真田幸村が、この山に本陣を置きました。特に、夏の陣での、幸村率いる真田軍の奮戦ぶりがよく知られています。

なお、天王寺公園の北にある安居神社には、夏の陣で、徳川家康に肉薄するも最後に力尽きた、真田幸村の戦没地が残ります。
茶臼山古墳を訪れた際には、安居神社にもお参りしておきましょう。

大阪市立美術館
旧財閥の住友家の本邸跡に建てられた美術館。
1936年(昭和11年)の近代洋風建築。白い外壁が園内でよく映えます。
仏教美術や西洋・東洋の絵画など、収蔵品のジャンルは多岐に及びます。

慶沢園
こちらは、旧住友家本邸の庭園。
中央に大きな池と中島、池の周囲には多くの木々が配された美しい庭園。
隣に立つ大阪市立美術館の白い建物が借景となり、園内の緑とうまく調和しています。


天王寺公園の基本情報
住所:大阪市天王寺区茶臼山町
アクセス:
(JR・地下鉄)天王寺駅から徒歩5分
(地下鉄)動物園前駅から徒歩5分
(近鉄)大阪阿部野橋駅から徒歩10分
駐車場:有(茶臼山エントランスエリア)
ホームページ:天王寺公園 天王寺公園エントランスエリアてんしば