今回ご紹介するのは、神戸市東部・東灘区の住吉川。
神戸のまちを南北に貫くように流れる美しい川です。
川沿いで散歩やジョギングを気軽に楽しむことができる、神戸でも人気の川の1つです。
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街中には珍しい清流
北側の六甲山系と南の海とに挟まれた神戸は、坂の多いまち。
特に、市の東部には傾斜がきつい場所も多く、ここを流れる住吉川の流れも急。
しかし、住吉川についてはこの「急流」が幸いしています。
流速が早くよどみも少ない住吉川は、街中ではなかなか珍しい清流。
初夏には蛍も見られるほどの水質の高さです。
また、川には、鮎をはじめ、さまざまな魚が生息。
さらに、鋭い目つきで魚を狙う鷺や、羽を休めてくつろぐ鴨など、鳥たちの姿もよく見かけます。
川沿いを気軽にお散歩
住吉川の両岸には、美しい遊歩道が整備されています。
清々しい川の流れを眺めながら、散歩やジョギングを気軽に楽しめます。
また、住吉川の水深はそれほど深くありません。
小さな子供でも入れるような浅い箇所も多く、夏には水遊びや魚取りをする人の姿も見かけます。
ただし、川遊びの際には増水に注意。
上流側で大雨が降ると、突然、川の水量が増えることがあります。
北の山の方の天気が悪くなってきたら、速やかに川から上がりましょう。
住吉川の周辺散策
また、住吉川の周辺には次のような名所・観光スポットもあります。
川沿いのお散歩と合わせて、ぶらぶら街歩きを楽しんでみませんか。
美術館めぐり
住吉川の上流側には、有名な美術館が2つあります。
一つ目は、白鶴美術館。
住吉川を遡って北に進んだ先、高台の上に立つ美術館です。
ここには、白鶴酒造の昔の当主が収集した、数多くの美術品が収蔵・展示されています。
なお、この美術館では、常設展示はありません。
年2回行われる展覧会(春季展・秋季展)の時期にのみ開館されます。
(詳細は、「白鶴美術館」のページをご覧ください)
ホームページ:白鶴美術館
二つ目は、阪急御影駅近くにある香雪美術館。
朝日新聞創立者の収集品を展示する美術館です。
こちらも、年数回行われる展覧会の時期にのみ開館されます。
ホームページ:香雪美術館
灘の酒蔵めぐり
一方、住吉川の下流側は、「灘の酒」で全国的に知られる酒どころです。
(灘の酒蔵の詳細については、「灘五郷」のページもご覧ください)
周辺には、酒造メーカーの酒蔵やショップ、資料館など、日本酒に関するさまざまな施設があります。
まずは、住吉川の河口付近、西側にある菊正宗酒造記念館。
館内では昔の酒造用具が多数展示。併設のショップでは利き酒(試飲)も楽しめます。
(詳細は、「菊正宗酒造記念館」のページをご覧ください)
ホームページ:菊正宗酒造記念館
菊正宗酒造記念館から少し西にある、白鶴酒造資料館もおすすめです。
こちらにも、白鶴のお酒を楽しめる利き酒コーナーがありますよ。
ホームページ:白鶴酒造資料館
神社めぐり
また、古い社も点在する住吉川周辺、神社めぐりはいかがでしょうか。
有名なのは、香雪美術館の西隣にある弓弦羽神社(ゆづるはじんじゃ)
八咫烏(やたがらす)をシンボルとする神社です。
(詳細は、「弓弦羽神社」のページをご覧ください)
フィギュアスケートの羽生結弦選手が参拝したこともあり、近年では、羽生結弦ファンの「聖地」としても知られています。
ホームページ:弓弦羽神社
JR住吉駅の南にある、本住吉神社(もとすみよしじんじゃ)もこの地の名社。
大阪の住吉大社と同じく、住吉三神と神功皇后を祀ります。
毎年5月4日・5日に行われるだんじり(地車)の巡行でも知られる神社です。
また、住吉川近くの東灘図書館には、館内の一角に「住吉だんじり資料館」が併設されています。
神戸住吉のだんじり祭りについての詳しい紹介があります。入館は無料です。
住吉川の基本情報
住所:神戸市東灘区田中町5丁目3(国道2号線・東灘区役所前交差点)
最寄り駅:JR住吉駅・阪神魚崎駅・阪急御影駅
備考:北の白鶴美術館周辺から南の河口付近(菊正宗酒造記念館の近く)まで、川沿いに遊歩道あり