大勢の観光客で賑わう、奈良観光の中心地・近鉄奈良駅。
しかし、その駅前から南に少し下ると、周囲の雰囲気が一変。
古民家が並ぶ趣ある風景が目の前に出現します。
ここは、ならまち(奈良町)。
風情を感じながらのんびり巡りたい、「大人向け」の奈良の名所です。
スポンサーリンク
江戸時代の古民家が残る風情ある町
現在、ならまちがある場所は、南都七大寺の1つにも数えられた元興寺の旧境内。
中世~江戸時代にかけて、近隣からさまざまな業種の職人・商人が集まり、一大産業都市が形作られました。
また、太平洋戦争末期の大規模空襲を免れたこともあり、江戸時代以降の民家・町屋が今も数多く残ります。
道幅の狭い通りに面して町屋の格子が並ぶ、昔の風情あふれる町。
時間を忘れてのんびりと巡ってみたい場所です。
ならまちの見どころ
風情あるならまちの中には、次のような見どころスポットが点在。
ならまち散策の折に見つけたら、ふらりと訪れてみましょう。
なお、スポットによっては、町並みに溶け込んでしまっているところも。
見逃して通り過ぎてしまわないよう、ご注意ください。
奈良町情報館
ならまちに関するさまざまな情報を発信する施設。
観光案内所のようなところです。入館無料。
ならまちとその周辺の観光に便利な「おさんぽマップ」が手に入ります。
ならまちを巡る前に、まず、ここに立ち寄ってみましょう。
レンタサイクルのサービスも行っています。
元興寺
平城遷都の頃からこの地に存在するお寺で、南都七大寺の1つにも数えられた名刹。
また、ならまちの中心的な存在です。
境内には、国宝指定の本堂、禅室、五重小塔など、貴重な文化財が残されています。
世界遺産「古都奈良の文化財」の構成要素の1つでもあります。
(詳細は、「元興寺」のページをご覧ください)
御霊神社
細い路地を歩いていると、古い民家が並ぶ中に突然現れる朱色の鳥居。
ここが御霊神社。桓武天皇勅願の由緒ある社です。
一般に、無念の死を遂げた人物の魂を鎮めるために建てられることが多い「御霊神社」。
ならまちの御霊神社も、そのような神社の1つ。
奈良時代末期、非業の死を遂げた、光仁天皇の皇后・井上内親王や息子の他戸親王など「八所大神」を祀ります。
庚申堂
古くからこの地で信仰されてきた、「庚申信仰」の中心となるお堂。
青面金剛(しょうめんこんごう)という神さまを祀っています。
軒下にぶら下がる派手な提灯。
その後ろに大量につり下げられているのは、ならまちでよく見かける赤いお守り「身代わり申」。
さらに屋根には、庚申信仰の象徴、お猿さんの像。
なかなか個性的なお堂です。
奈良町資料館
ならまち(奈良町)に関する資料を展示する資料館。入館無料。
貴重な史料や昔の看板など、館内に所狭しと並べられた展示物の多さには、びっくり。
館内では、ならまちの各所で見かける「身代わり申」も販売されています。
ならまち格子の家
町屋風の造りをした、ならまちの観光拠点。こちらも入館無料。
江戸時代の町屋が再現された館内は見学自由、2階にも上がることができます。
また、館内には休憩スペースが設置され、お手洗いや自動販売機もあります。
ならまち散策で疲れたときの休憩にどうぞ。
ならまちの基本情報
住所:奈良市中院町21番地(奈良町情報館)
電話番号:0742-26-8610(奈良町情報館)
アクセス:(近鉄)奈良駅から徒歩13分 (JR)奈良駅から徒歩15分
ホームページ:
ならまち情報サイト(奈良町情報館)
元興寺
奈良町資料館