下鴨神社は、京都でもよく知られた由緒ある古社。上賀茂神社とともに、古代の氏族、賀茂氏の氏神を祀ります。
また、京都三大祭の1つ、葵祭が催されることでも知られます。
原生林の中に鎮座する古社
京都市東部を流れる賀茂川と高野川の合流地点、通称「鴨川デルタ」。
この地点の少し北中に、深い緑の原生林が広がります。
下鴨神社は、糺の森(ただすのもり)と呼ばれるその林の中に鎮座しています。
平安遷都以前からこの地に存在する古社で、古代にこの周辺一帯を支配した賀茂氏の氏神を祀ります。

下鴨神社の見どころ
境内の南に立つ大きな鳥居をくぐると、その先は、原生林「糺の森」の中。
参道の両側から聞こえてくるのは、鳥たちのさえずりと小川のせせらぎ。社殿に向かう前から、清々しい気持ちになれます。

楼門の先に広がる厳かな空間
静かな参道を奥へ歩いて行くと、終点には朱色の大きな楼門。
楼門の先には、舞殿、橋殿、細殿などの社殿が立ち並びます。静かな森に囲まれた厳かな空間です。

中門と2つの本殿
境内奥には中門。その先には、西本殿と東本殿が並びます。
2つの本殿はともに国宝指定。
西本殿に祀られる神さまは、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)。
東本殿には、その姫神、玉依媛命(たまよりひめのみこと)が祀られています。
なお、玉依媛命は、上賀茂神社の主祭神、賀茂別雷命の母神でもあります。

御手洗川と御手洗社
境内右奥には、御手洗川と御手洗社。
ここは、重要な神事での、禊ぎ(みそぎ)の場となる、聖なる川。特に、5月の葵祭では、斎王代の女性が清めの儀式を行う場所として知られています。
なお、「御手洗」は”みたらし”と読みます。ここは「みたらし団子」の発祥の地と言われています。

女性に人気の二摂社
下鴨神社の境内には多くの摂社がありますが、その中でも女性に人気の二摂社をご紹介。
河合神社
下鴨神社の本社へ向かう途中、糺の森の中の参道脇にあります。
玉依媛命を祀り、美の神さまとして知られます。手鏡の形をした絵馬も有名です。

相生社(あいおいのやしろ)
こちらは下鴨神社の楼門前にあります。縁結びの御利益で知られます。
まだ若い女の子のお参り姿もよく見かけます。願いが叶うといいですね。

下鴨神社の基本情報
住所:京都市左京区下鴨泉川町59
参拝時間:6:00~17:00 境内参拝自由
アクセス:
(京阪)出町柳駅より徒歩12分
(市バス)JR京都駅・地下鉄北大路駅よりバス、下鴨神社前、または、糺の森前バス停下車、徒歩すぐ
駐車場:有
ホームページ:下鴨神社