和歌山市の南部の名草山に立つ紀三井寺は、奈良時代の創建とも伝わる紀州の古刹。
西国三十三所の第二番札所。巡礼で参詣される方も多いお寺です。
和歌山を代表する桜の名所としても知られる紀三井寺。
名勝・和歌浦を一望できる好眺望スポットでもあります。
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紀三井寺の見どころ
名草山の中腹に立つ紀三井寺。
本堂など伽藍の中心は、長い石段を登った高台にあります。
見晴らしの良さも魅力のお寺です。
楼門
お寺の入口に立つ色鮮やかな朱色の楼門。
室町時代の建築物で、国重要文化財指定。
楼門先には、一直線に続く長い石段、その数なんと231段。
石段をなんとか登り切った先が、本堂、多宝塔、新仏殿などが立つ紀三井寺の中心です。
本堂
本堂は江戸時代中期の建築物。
正面屋根の唐破風と千鳥破風の組み合わせが個性的な建物です。
なお、西国三十三所巡礼の御朱印は、本堂左の納経所で受け付けています。
また、和歌山の桜の名所としても知られる紀三井寺、本堂前にはソメイヨシノの標本木があります。
和歌山の開花基準となる桜の木です。
多宝塔
本堂からさらに少し上、境内の最も高い位置に立つ多宝塔。
お寺から離れた場所からでもよく見える、その美しい朱色の姿は、紀三井寺のシンボルです。
室町時代の建築物で、国重要文化財指定。
新仏殿
2002年に建てられた新しいお堂。鉄筋コンクリート製の三階建て。
新仏殿の中には、金色輝く、高さ12mの巨大な千手観音立像が安置されています。
名勝和歌浦を見渡せるスポット
紀三井寺の境内からは、西に広がる景勝地、名勝・和歌浦の絶景を見渡せます。
本堂前や多宝塔前など、境内には好眺望のスポットがいくつもありますが、その中でもおすすめは、新仏殿の三階。
正面には和歌浦、右手に和歌山城、左手にマリーナシティ、さらに、和歌浦の背後に広がる大海原まで一望できます。
三井水めぐり
ところで、紀三井寺という寺名は、名草山に湧き出る3つの名水が由来。
清浄水(しょうじょうすい)、吉祥水(きっしょうすい)、楊柳水(ようりゅうすい)。
3つ合わせて「三井水」と呼ばれます。
三井水は今も紀三井寺やその周辺に残り、環境省の名水百選にも選ばれました。
紀三井寺参拝の折には、三井水も巡ってみましょう。
清浄水
清浄水は紀三井寺の境内にあります。
楼門先の長い石段の途中、右手に湧き出す名水です。
吉祥水
こちらは、紀三井寺の境内の外にあります。
正面の楼門を出て、北に300mほど進んだ場所から、右手の階段を上った先にあります。
ちょっとわかりにくいのですが、下の地図を眺めながら注意して探してみましょう。
楊柳水
こちらは、清浄水と同様、紀三井寺の境内にあります。
清浄水からもう少し石段を登り、右にそれた脇道の先です。
紀三井寺の基本情報
住所:和歌山市紀三井寺1201
電話番号:073-444-1002
アクセス:JR紀三井寺駅から徒歩10分
ホームページ:紀三井寺ホームページ