西大寺|歴史ある南都七大寺、中心の三堂は全部必見!(奈良名所巡り)

奈良・平城宮跡の北西にある西大寺。
東大寺興福寺などとともに南都七大寺の1つに数えられた、奈良時代創建のお寺です。

その長い歴史の中で荒廃した時期もありましたが、鎌倉時代に叡尊上人により再興。
現在は叡尊上人を祖とする真言律宗の総本山です。

西大寺

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西大寺の見どころ

現在の西大寺は、お寺としては中規模で、境内は広すぎず狭すぎず、ほどよい広さ。

その中心は、江戸時代から残る、本堂・四王堂・愛染堂の3つのお堂。
それぞれ貴重な仏像が安置されている三堂、全部必見です。

本堂

江戸中期、または、後期の建築とされる本堂。
どっしりと安定感のあるお堂、正面の庇下など、所々に見事な彫刻が残ります。

堂内には、ご本尊の釈迦如来像をはじめ、仏像多数。
特に、本尊向かって左側、文殊菩薩を中心とする5体の仏像「文殊五尊像」は必見です。

本堂

四王堂

元々、西大寺は、孝謙天皇の勅願で四天王像を祀るために創建されたお寺。四王堂はその時からの流れを汲む、歴史あるお堂です。
現在の建物は鎌倉時代の再建。

現在の四王堂の中にも四天王像が勢揃い。
ただ、堂内の中央に立つ十一面観音の立像がとてつもなく大きく、四天王よりもこちらの方に目が行きます。

四王堂

愛染堂

江戸時代に京都の旧近衛邸を移築したお堂です。その名の通り、愛染明王を祀ります。
ここの愛染明王は普段は厨子の中に納められている秘仏ですが、冬と秋の特定期間にご開帳されます。

このお堂には他にも貴重な像があります。
その1つが、堂内右手奥に安置されている叡尊上人像。
叡尊上人が生前に弟子に作らせたとされる像です。国宝指定。

西大寺ではここもチェック!

南都七大寺の1つでもあった西大寺、奈良時代には、東大寺にも負けない伽藍を誇り、大きな塔も建っていたそう。
その塔の1つ、東塔の跡が今も残ります。本堂と愛染堂の前にある、石でできた大きな基礎がそれです。

本堂や愛染堂を拝観されたときに、縁側から眺めてみましょう。
少し離れた位置から、大きな東塔跡の全体を見渡せます。

西大寺東塔跡

西大寺の基本情報

住所:奈良県奈良市西大寺芝町1-1-5

電話番号:0742-45-4700

アクセス:近鉄西大寺駅より徒歩3分

定休日:なし

ホームページ:真言律宗総本山 西大寺

西大寺地図

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