東寺|古都のシンボル五重塔、弘法大師ゆかりの真言寺院(京都名所巡り)

東寺 寺院(京都)

京都駅の南側に立つ東寺は、京都を代表する名所の1つ。

東寺といえば五重塔。京都駅の構内や新幹線の車窓からも眺められる、すらりとした美しい姿は、古都のシンボルです。

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弘法大師ゆかりの真言宗のお寺

東寺は、元は、平安遷都の際に建てられた官寺(朝廷のお寺)でした。

その後、嵯峨天皇の時代に、真言宗を開いた弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えました。

現在は、東寺真言宗の総本山です。

東寺

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東寺の見どころ

平安時代創建の東寺、しかし、長い歴史の間に、天災や兵乱などで何度も建物を失っています。

現在の境内には、主に江戸時代に再建された建築物が残ります。その中心となるのは、金堂、五重塔、講堂です。

金堂

東寺の中心的なお堂。入母屋造のどっしりとした重量感ある建物です。

2層の建物のようにも見えますが、下の屋根は裳階(もこし)と呼ばれる庇(ひさし)です。

関ヶ原の戦直後の1603年の再建で、国宝指定。

金堂

金堂内の拝観もできます。

大きな堂内の真ん中には、東寺の本尊、薬師如来、両横には日光菩薩・月光菩薩が控えます。薬師三尊の形式です。

五重塔

境内の東南角にスラリと立つ五重塔、京都のシンボルです。

現在の塔は江戸時代の1644年の再建で、国宝指定。高さは55m、日本で最も高い木造の古塔です。

五重塔の内部には普段は入ることができませんが、初層のみ期間限定で公開されます。

塔を貫く太い心柱の周囲に、密教の如来・菩薩の像が安置されています。

五重塔

講堂

金堂のすぐ北に立つ大きなお堂が講堂。室町時代の建築物で、国の重要文化財指定。

講堂の堂内には、多数の貴重な仏像が安置されています。

大日如来を中心に、五智如来、五大菩薩、五大明王、梵天・帝釈天、四天王の合計21体。

普通は平面的に表現される密教の曼荼羅(まんだら)を、仏像で立体的に表現したもので、立体曼荼羅と呼ばれています。

講堂

南大門

東寺境内にはいくつも門がありますが、その中で最も大きいのが、お寺の正門にあたる南大門です。

元は、京都東山の三十三間堂にあった八脚門(1601年の建築物)。

明治時代に入ってここに移築されました。

南大門

食堂

金堂・講堂の北に立つ食堂は、昭和初期の再建。

東寺の納経所にもなっています。御朱印をお願いする場合はこちらへ。予約不要で写経もできます。

食堂

御影堂(大師堂)

弘法大師空海が暮らしたとされるお堂。前堂、後堂、中門の3つの部分で構成されています。

前堂には弘法大師の像、後堂には空海の念持仏とされる不動明王像(秘仏)が安置されています。

現在の建物は室町時代の再建で、国宝指定。

御影堂(大師堂)

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東寺の基本情報

住所:京都市南区九条町1

開門時間:5:00~17:00

拝観について:金堂・講堂は通年公開(堂内拝観有料)、五重塔初層・宝物館は期間限定で公開(有料)。御影堂、食堂などは拝観無料。

(拝観時間・拝観料は時期により異なる。詳細は東寺ホームページ参照)

アクセス:JR・近鉄京都駅より徒歩15分、近鉄東寺駅より徒歩10分

ホームページ:東寺

東寺地図