南禅寺|最高格式の禅寺、一直線に並ぶ三門・法堂・方丈(京都名所巡り)

南禅寺 寺院(京都)

今回ご紹介するのは、京都・蹴上の近くにある南禅寺(なんぜんじ)。

その創建は鎌倉時代、開基は亀山法皇。京都を代表する禅宗寺院の1つです。

スポンサーリンク

京都五山別格・最高格式の禅寺

南禅寺は、室町時代に幕府から高い寺格を与えられ、手厚い保護を受けました。

五山制度における寺格は、京都五山・鎌倉五山のさらに上、最高格式の「五山別格」です。

京都五山|室町幕府によって定められた、京の禅寺格付け制度
京都五山とは、室町幕府が臨済宗寺院を管理統制するために定めた、京の禅寺に関する一種の格付け制度です。五山制度の概要、五山別格(南禅寺)、京都五山(天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺)についてご紹介します。

現在は、臨済宗南禅寺派の大本山です。

自然豊かな境内に、三門、法堂、方丈などの大建築が残ります。

また、春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとに違った景色を楽しめる京都の名所です。

南禅寺
スポンサーリンク

南禅寺の見どころ

室町時代には、幕府の保護もあり、雄大な伽藍を構えた南禅寺。

しかし、応仁の乱では、京の他の神社仏閣と同様、多くの建物を焼失しました。

現在残る建物の多くは、江戸時代、徳川家との関係が深かった、以心崇伝(いしんすうでん)による復興で再建されたものです。

勅使門

境内入口(中門)の左に立つ古風な門が、勅使門(ちょくしもん)。

江戸時代初期に御所から移築された門です。国の重要文化財指定。

勅使門は普段は使用されない「開かずの門」、天皇や朝廷の勅使が通るときだけ開かれました。

勅使門

三門

広い南禅寺の境内、三門、法堂、方丈という3つの大建築が一直線に並びます。

まずは三門。境内のほぼ中央に立つ巨大な二重門です。

圧倒的な存在を誇るこの三門は、南禅寺のシンボル。日本三大門の1つに数えられます。

現在の三門は江戸時代初期の1628年の再建。国の重要文化財指定。

三門

三門の上層に登ることもできます。上層の内部には、釈迦如来や十六羅漢像などの仏像が安置されています。

また、この三門の上は大変眺望のよい場所。北には広い南禅寺境内、南側を眺めれば京都市内を一望できます。

三門の上からの眺望

法堂

三門の後方に立つ大きなお堂は、法堂(はっとう)。

南禅寺の中でも特に重要な建物で、現代でも大きな法要が行われています。

現在の法堂は、明治42年(1909年)の再建。堂内には、南禅寺本尊の釈迦如来と、脇侍の普賢・文殊菩薩が安置されています。

法堂

方丈

法堂の後ろには方丈。南禅寺の方丈には、大方丈と小方丈の2つがあります。

大方丈は、慶長年間の御所建て替えの際に下賜された建物。一方、小方丈は江戸時代寛永年間の建築物です。

大方丈と小方丈はともに国宝に指定されています。

方丈では美しい庭園も見どころ。特に、大方丈の前に広がる枯山水庭園「虎の子渡しの庭」が有名です。

江戸時代の有名な作庭家、小堀遠州の作と伝わります。

方丈庭園

近代建築・水路閣

また、古い禅寺である南禅寺の境内に、レンガ造りの大きな近代建築が残されています。

これは水路閣(すいろかく)と呼ばれる建築物です。

明治時代に建設された、琵琶湖の水を京都へ送る水路、琵琶湖疏水。

東から流れてきた琵琶湖疏水は南禅寺近くの蹴上で分岐し、そのうちの疏水分線がここから北へ向かいます。

水路閣は、南禅寺境内に疏水分線を通すための構造物です。

水路閣

禅寺の境内にたたずむ、美しいアーチ形状の近代建築。今では周囲の風景にすっかり溶け込んでいます。

今も、この水路閣には疏水分線が流れています。水路閣の上に登って水の流れを眺めることもできます。

水路閣の疏水の流れ

スポンサーリンク

塔頭・金地院

南禅寺のすぐ近くには、南禅寺の塔頭・金地院(こんちいん)があります。

ここは、江戸時代に南禅寺の復興を進めた、以心崇伝が暮らした場所。

狩野派のふすま絵で知られる大方丈、特別名勝の枯山水庭園、徳川家康を祀る東照宮など、南禅寺に劣らず見どころの多いお寺です。

金地院|南禅寺塔頭、方丈前には小堀遠州の名勝庭園(京都名所巡り)
京都市左京区の金地院をご紹介。江戸時代初期の臨済宗の僧・以心崇伝のお寺で、現在は南禅寺の塔頭寺院(子院)。国重文の方丈や東照宮が残る境内。注目は、方丈前に広がる、小堀遠州作庭の枯山水庭園(国特別名勝)です。
金地院(南禅寺塔頭)

南禅寺の基本情報

住所:京都市左京区南禅寺福地町

拝観時間:(12月~2月)8:40~16:30 (3月~11月)8:40~17:00

拝観料:下記の内部拝観を除き、境内拝観自由

(方丈庭園)一般600円 高校生500円 小中学生400円

(三門)一般600円 高校生500円 小中学生400円

(南禅院)一般400円 高校生350円 小中学生200円

アクセス:
(地下鉄東西線)蹴上駅から徒歩10分
(市バス利用)京都駅・阪急河原町駅からバス、バス停「南禅寺・永観堂道」下車 徒歩10分

駐車場:有

ホームページ:南禅寺

南禅寺地図