京都の伏見は、兵庫県の灘や広島の西条などと並ぶ、日本有数の酒どころ。
町の中には、伏見の名酒を扱うお店や施設が点在しています。
今回ご紹介する月桂冠大倉記念館もその1つ。お酒好きな方が、一人でもふらっと気軽に訪れることができる場所です。
歴史ある伏見の蔵元・月桂冠
水が命とも言われる酒づくり。
その地下を伏流水が豊富に流れる伏見は、至る所で水が湧き出る「名水のまち」です。自然、酒造業が盛んになり、古くから酒どころとして知られてきました。
その中でも、特に歴史ある伏見の蔵元の1つが、月桂冠。
創業は、淀川水運の発達で伏見が栄え始めた、江戸時代初期の1637年。かれこれ400年近い歴史を誇ります。

月桂冠大倉記念館の見どころ
月桂冠大倉記念館は、昔の酒蔵を利用した、月桂冠の企業博物館です。
といっても、月桂冠の宣伝ばかりの施設では決してなく、主に、伏見の酒づくりの文化と歴史を紹介する資料館です。
入館は有料ですが、入館記念のおみやげがもらえます。

月桂冠の歴史紹介
展示室の1つは、月桂冠の歴史紹介コーナーです。
明治・大正時代のビンやラベル、ポスターなど、月桂冠の長い歴史が感じられる品々が多数展示されています。

昔の酒づくりの説明
別の展示室では、伝統的な酒づくりを学べます。
ここでは、日本酒を作る上での重要な工程が順番に紹介されています。
麹(こうじ)や酒母(しゅぼ)など、酒造りの専門用語もよく登場しますが、説明を順に読んでいけば少しずつ頭に入っていきます。

室内には、昔の酒づくりの説明とあわせ、古い酒造道具が所狭しと並びます。
見ただけでは何に使うのはちょっとわからない、珍しい道具もありますね。

伏見の名水「さかみづ」
伏見の各地で名水が湧き出していますが、この月桂冠にも名水あり。
その名は「さかみづ」。
さかみづは、館内の井戸にて飲用可能です。備え付けのおちょこで一杯、名水を味わいましょう。

中庭で記念撮影
この記念館はもとは昔の酒蔵で、中庭では美しい外観を眺められます。
風情ある建物をバックに大桶が並び、脇にはいい感じで煙突がのびています。
入館記念に1枚写真を撮るならぜひここで。

利き酒(試飲)コーナー
見学を終えたら、最後に利き酒コーナーへ。お酒好きには、ここが一番の楽しみですね。
この利き酒コーナーでは、三種類のお酒を味わうことができます。
また、館内には月桂冠のショップも併設。
先ほど試飲したお酒もここで販売されています。また、この記念館でのみ販売されている限定商品もありますよ。
月桂冠大倉記念館の基本情報
住所:京都市伏見区南浜町247
電話番号:075-623-2056
入館時間:9:30~16:30(受付は16:00まで)
休館日:お盆・年末年始
入館料:(20歳以上)600円 (13~19歳)100円 (12歳以下)無料
アクセス:
(京阪)中書島駅から徒歩5分、伏見桃山駅から徒歩10分
(近鉄)桃山御陵前駅から徒歩10分
(JR)桃山駅から徒歩18分
ホームページ:月桂冠大倉記念館