にぎやかな大阪・難波の繁華街から、南西に少し離れた街の中。
住宅やビルに囲まれて、古くから知られる1つの社が鎮座しています。
それが、今回ご紹介する難波八阪神社(なんばやさかじんじゃ)。
「巨大獅子殿」で有名な神社です。
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スサノオを祀る難波の古社
難波八阪神社は、創建年代は不明ながら、平安時代後期には存在していた古社です。
また、難波周辺の産土神として、古くからこの地で篤い崇敬を受けてきました。
一般に、京都の八坂神社など、八坂(八阪)と名のつく神社では、神話のスサノオ(素戔嗚尊)と同一視される牛頭天王(ごずてんのう)が祀られることが多いのですが、ここもその1つ。
なお、明治時代の神仏分離以降は、牛頭天王の「神格」であるスサノオが主祭神として祀られています。
難波八阪神社の境内見どころ
木々に囲まれた、難波八阪神社の閑静な境内。
その中心は、本殿と獅子殿です。
ともに昭和49年(1974年)に建てられました。
本殿
大きな「獅子頭」に自然と目が行ってしまう境内。
しかし、まずはご本殿に参拝しましょう。
境内の北側に立つのが本殿。
入母屋造で、正面にも破風がついた厳かな建物です。
本殿には、スサノオの他、スサノオの妻・クシナダヒメ(奇稲田姫)、八柱御子命など、さまざまな神さまが祀られています。
獅子殿(獅子舞台)
境内西に立つ獅子殿。
両の目で前をにらみ、牙のある口を大きくあけた獅子の頭は、この神社のシンボルです。
境内での存在感は抜群。
一度見たら二度と忘れない、強烈なインパクトを参拝客に与えます。
よく見ると、獅子の口の奥には神殿があります。
ここには、スサノオの荒魂が祀られています。
また、獅子の口の中、神殿前には舞台があります。
ここは「獅子舞台」と呼ばれます。
お正月や祭事には、この獅子舞台で、神楽や獅子舞など日本の伝統芸能が奉納されます。
また、獅子殿では、舞台真上の格子天井も要チェック。
格子の1つ1つに、見事な鳳凰の彫刻が施されています。
一見すると全部同じような図柄にも見えますが、よく見ると鳳凰の姿はすべて異なっています。
それぞれの鳳凰の違いがわかるでしょうか?
細部までよく眺めてみましょう。
難波八阪神社の基本情報
住所:大阪市浪速区元町2丁目9−19
電話番号:06-6641-1149
アクセス:
(大阪メトロ・南海・近鉄)難波駅から徒歩10分
(JR)難波駅から徒歩10分
駐車場:有(境内に8台分)
ホームページ:難波八阪神社公式ホームページ