京都・東山にある豊国廟は、豊臣秀吉の墓所。
豊臣秀吉を祀る豊国神社とともに、昔の方広寺周辺に残る、太閤秀吉ゆかりの名所の1つです。
東山三十六峰の1つ、阿弥陀ヶ峰にあります。
1598年に秀吉が亡くなってすぐに建てられたお墓。
ただし、最初に作られた豊国廟は、徳川家によっていったん破壊されました。
現在のものは、徳川幕府が倒れた後の明治時代の再建です。
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豊国廟への道のり
阿弥陀ヶ峰の頂に建てられている豊国廟。
山を登って廟まで参拝することができます。
ただし、廟前へたどり着くには長い石段を登る必要があります。
動きやすい服装・靴で臨みましょう。
まずは廟入口の拝殿へ
豊国神社のある東山七条界隈から東へ進み、新日吉神宮、京都女子大の横を通り過ぎると、奥に大きな鳥居が見えてきます。
この鳥居の先、正面に見える山が、豊国廟のある阿弥陀ヶ峰です。
山の麓には、拝殿が建てられています。
ただし、ここはまだ廟所のほんの入口。豊国廟へは、拝殿からさらに奥に進みます。
なお、豊国廟は豊国神社が管理しています。
拝殿の先に進むには、志納金(100円)が必要です。
長い石段をコツコツ登る
拝殿の先には、直線的にのびる長い石段。その数、563段。
かなりの数の石段ですが、ご自分のペースで焦らずコツコツ登っていきましょう。
個人差はありますが、途中休まず登って、山頂まで20分ほどです。
うっそうと茂る木々に囲まれ、拝殿の位置からは石段の先が見えません。
ただし、石段はまっすぐ山頂までのびており、途中、道に迷うことはありません。
石段の途中には唐門が立っています。
ここをくぐれば石段の終点も見えてきます。山頂までもう一息!
京を見下ろす大きな五輪塔
石段を登りきると、開けた場所に出ます。
ここが、太閤秀吉の眠る豊国廟。
中央に、京都の街を東から見下ろすように大きな五輪塔が立っています。
この石塔は、明治時代の再建時に建てられたもの。
五輪塔の周囲に立つ石灯籠も見てみましょう。
側面に、再建時の年月日が刻まれています。
豊国廟の基本情報
住所:京都市東山区今熊野北日吉町
アクセス:京阪七条駅から廟入口の拝殿まで徒歩20分
(拝殿から山頂の廟所までは、石段を登ること約20~30分)