日吉東照宮|比叡山麓・坂本に残る極彩色の権現造(滋賀名所巡り)

東照宮は、東照大権現・徳川家康を祀る神社。

一般には、日光東照宮を指すことが多いですが、日光以外にも、静岡の久能山東照宮など、日本各地にさまざまな東照宮が存在します。

あまり知られていませんが、滋賀県の大津にも東照宮が存在します。
それが、比叡山の東麓、坂本の町に鎮座する、日吉東照宮です。

日吉東照宮

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日吉東照宮の境内見どころ

日吉東照宮の創建は、江戸時代初期の元和九年(1623年)。
徳川家康の側近として活躍した僧、南光坊天海による造営です。

天海僧正が天台宗の僧侶であったこともあり、延暦寺のすぐそばの坂本の地に建てられました。

現在は、同じく坂本にある日吉大社の境外末社の1つです。

比叡山の東麓、坂本の町を見下ろせる位置に立つこの神社。
境内東に立つ鳥居の先、その上に鎮座する社殿に向けてまっすぐ石段が続きます。

日吉東照宮・鳥居と石段

唐門

石段の先の境内中央には、透塀(すかしべい)で囲まれた社殿が鎮座しています。
その正面に立つのは、檜皮葺屋根の唐門。

日吉東照宮・唐門

唐門の前に立って、真上を眺めてみましょう。
屋根の裏には極彩色の美しい装飾。特に、鶴やクジャクの精巧な彫刻が目を引きます。

唐門は、その周りの透塀とともに、国重要文化財に指定されています。

日吉東照宮・唐門彫刻

権現造の社殿

透塀の中には社殿。
この社殿は、後ろの本殿と前の拝殿が、真ん中の石の間で連結された特徴的な形をしています。

東照宮に多い神社建築の一種で、権現造(ごんげんづくり)とも呼ばれます。

日吉東照宮・社殿

特に日吉東照宮の権現造は、日光東照宮の改築に先立って建てられたもので、「東照宮の原型」とも言われます。

唐門同様、この社殿にも、鳥や動物などの彩色豊かな美しい彫刻が随所に残ります。
国重要文化財の指定も受けています。

なお、透塀の中は、有料ではありますが拝観できます。
また、日吉大社の参拝とセットで拝観料が割引になります(200円→150円)。

日吉東照宮の権現造

琵琶湖を見下ろせる好眺望スポット

坂本の町の中でも特に高い地点に立つ日吉東照宮。

参拝のためには長い石段を登っていかなくてはなりませんが、登り切った境内からの眺望はなかなかのもの。

参拝を終えて石段を降りようとするその目の前には、美しい琵琶湖が広がります。
天気がよければ、琵琶湖の向こうの景色までよく見えますよ。

日吉東照宮からの眺め

日吉東照宮の基本情報

住所:大津市坂本4丁目2-12

電話番号:077-578-0009

アクセス:(京阪)坂本比叡山口駅から徒歩15分、(JR)比叡山坂本駅から徒歩25分

ホームページ:日吉東照宮(日吉大社ホームページ内)

日吉東照宮地図

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