大阪府の茨木市、西国二十二番札所・総持寺の少し北に、珍しい名前の神社が鎮座しています。
それが、今回ご紹介する疣水磯良神社(いぼみずいそらじんじゃ)。
あまり聞き慣れないその社名。
その由来は、境内から湧き出すご神水、疣水(いぼみず)です。
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霊験あらかたなご神水、疣水
この神社は、正しくは、磯良神社といいます。
ただ、イボ取り効能のご神水・疣水(いぼみず)で知られ、一般には、通称の「疣水磯良神社」または「疣水神社」で呼ばれます。
昔は、別の神社(新屋坐天照御魂神社)の境内社であったそうですが、ご神水が有名になったこともあって、江戸時代に分離独立しました。
さて、神社の名前にもある「疣水」は、今も境内に残ります。
神功皇后の伝承も残る、霊験あらかたなご神水です。
兵を率いて朝鮮半島へ向かった三韓征伐の途上、この地を訪れた神功皇后。
湧き出るお水で顔を洗うと、あら不思議。
美しいお顔が、疣(いぼ)だらけのいかつい男顔に大変身。
おかげで、敵になめらずに済み、無事、遠征を終えました。
遠征の帰途、再度ここで顔を洗うと、またまた不思議。
疣がすっかりとれて、元の美しいお顔に戻ったそうです。
疣水磯良神社の境内見どころ
現在は、茨木の住宅地の中に鎮座する疣水磯良神社。
木立に囲まれた閑静な境内には、本殿・拝殿などの社殿の他、伝説のご神水も残ります。
疣水拝受所
境内で今も湧き続けている疣水。
この拝受所では、誰でもお水を汲むことができます。
イボ取りはもちろん、美顔・諸病平癒の効能で人気の名水です。
普段から、この疣水を求めて訪れる人が絶えません。
疣水は無料で汲むことができます。
ただし、時間が決まっており、拝受時間は午前6時半~午後4時です(2019年3月現在)。
また、汲んだお水は、神前で一度お供えしてから持ち帰ることになっています。
お水を汲むだけ汲んで、お参りもせずそのまま帰る、ということはなさらぬよう。
お水を汲んだら神前へ
境内の奥に見える立派な社殿は、拝殿。
その背後に隠れるように、ご本殿が鎮座しています。
本殿に祀られるのは、磯良大神(いそらおおかみ)という神。
三韓征伐の際に神功皇后に竜宮の珠を与えたとされる、海の神さまです。
ご本殿の神さまへのお参りは、拝殿の前で行います。
また、拝殿前、向かって右側には「ご神水台」があります。
疣水を持ち帰る方は、水を入れた容器のふたをあけ、この台に置いて神前にお供えしましょう。
疣水磯良神社の基本情報
住所:大阪府茨木市三島丘1丁目4−29
電話番号:072-622-4815
アクセス:(JR)総持寺駅から徒歩7分 (阪急)総持寺駅から徒歩15分
駐車場:有
備考:境内参拝自由(神水の拝受は午前6時半~午後4時)