長岡天満宮|大鳥居すぐ後ろ、池を貫く真紅のツツジ道(京都名所巡り)

今回ご紹介するのは、京都府南部・長岡京市に鎮座する長岡天満宮。

菅原道真を祀る、由緒ある天満宮の1つ。

「長岡天神」とも呼ばれ、学問の神さまとして人々に親しまれています。

四月下旬に見頃を迎えるキリシマツツジをはじめ、梅や桜、紅葉など、さまざまな花木の名所としても知られます。

長岡天満宮

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菅原道真の旧領に立つ天満宮

天満宮は、菅原道真ゆかりの地にあることが多いのですが、この長岡天満宮も例外ではありません。

現在の社地のあたりは、その昔、菅原道真の所領であったとされ、道真自身もしばしば訪れていたそう。

また、太宰府への左遷の際には、京からの道中、ここにも足跡を残しています。

菅原道真が太宰府で没した後、道真手製の木像をここに祀ったのが、長岡天満宮のはじまりとされています。

長岡天満宮・境内風景

長岡天満宮の見どころ

境内の東に立つ石の大鳥居が、社の入口。
そのすぐ後ろには、「八条ヶ池」と呼ばれる大きな池が広がります。

池を横切る参道には、キリシマツツジ。
4月には真っ赤な花を一斉に咲かせます。

ご本殿は、ツツジの参道を通り抜けた先、境内奥にあります。

長岡天満宮・正面大鳥居

八条ヶ池

大鳥居をくぐった先に広がる、八条ヶ池。
南北に細長い池で、一見すると、大きな川のようにも感じられます。

この八条ヶ池は、江戸時代初期の1638年(寛永15年)に作られました。

築造したのが、八条宮智仁親王という皇族であったことから、この名がついています。

長岡天満宮・八条ヶ池

中央には、池を東西に貫くようにのびる中堤。
ここは、正面大鳥居から奥の社殿へと続く参道でもあります。

池の北側には、ヒノキで作られた水上橋が浮かび、その終点には六角形の池亭・六角舎。

橋上や六角舎からは、八条ヶ池や中堤の風景を一望できます。
なお、水上橋には誰でも自由に入ることができます。

長岡天満宮・八条ヶ池水上橋

中堤のキリシマツツジ

参道を兼ねる中堤にあるのは、長岡天神名物、樹齢百数十年のキリシマツツジ。

その名前は、元々の自生地である、鹿児島県の「霧島」からきています。

長岡天満宮・中堤のキリシマツツジ

樹高は、人の背の高さよりちょっと高い2.5mほどの高さで、参道に沿って北面・南面2列で並びます。

また、ツツジといえば、普通は、ピンクや白の花を思い浮かべますが、ここのは真っ赤なツツジ。

例年4月に開花し、下旬に見頃を迎えます。

長岡天満宮・キリシマツツジの参道

開花ピーク時には、中堤の上に、池を貫くツツジの参道が出現。

誰もが目を奪われる鮮やかな真紅のツツジ道。

南北2列のツツジの間を通り抜けできます。

長岡天満宮・満開のキリシマツツジ

社殿

ツツジの参道を進んだ先は、木々に囲まれた静かな境内。

その一番奥に、本殿をはじめとする社殿が立ち並びます。

長岡天満宮・社殿前

正面に見える朱塗りの建物は拝殿。ご本殿はこの拝殿の奥にあります。

本殿に祀られるのは、もちろん、学問の神さま・菅原道真。

なお、現在の本殿は、昭和16年に平安神宮の社殿を移築したものです。

長岡天満宮・拝殿

また、拝殿前には、天満宮ではおなじみ、神牛の像(寝そべる牛の像)があります。

京から左遷後、失意の中、太宰府で亡くなった菅原道真。

遺骸をのせた車を引いていた牛が、道真の死を悼んで突然地面に横たわり、動かなくなってしまった、という故事から、天満宮では、牛が神使とされています。

長岡天満宮・拝殿前の神牛像

長岡天満宮の基本情報

住所:京都府長岡京市天神2丁目15−13

電話番号:075-951-1025

アクセス:(阪急)長岡天神駅から徒歩10分 (JR)長岡京駅から徒歩20分

駐車場:境内北側に専用駐車場有り

ホームページ:長岡天満宮

長岡天満宮地図

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