長田神社|神戸の古社の奥に、痔病平癒の赤えい摂社(兵庫名所巡り)

長田神社拝殿 神社(兵庫)

今回ご紹介するのは、神戸市の長田区に鎮座する長田神社。

商工業の神さま・事代主神(コトシロヌシ)を祀ります。

また、生田神社湊川神社とともに、神戸ではよく知られた神社です。

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神功皇后ゆかりの古社

長田神社は、数ある兵庫県の神社の中でも、生田神社(神戸市)や廣田神社(西宮市)とともに、長い歴史を誇る、由緒ある古社として知られます。

日本書紀によれば、その創建は、古代・神功皇后の三韓征伐の頃。

遠征を無事終えた神功皇后は、朝鮮半島から晴れて日本に帰還します。しかし、難波津(大阪)へ向かう途中に船が動かなくなり、困り果てた皇后ご一行。

そこで占いをたてたところ、事代主神から「我を祀れ」とのお告げがありました。

そのご神託に従って建てられた社が、長田神社の始まりとされています。

長田神社

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本殿に祀られる産業の神

長田神社の入口には大きな鳥居が立ち、その先には、木々に囲まれた静かな境内が広がります。

参道の奥には、三間三戸の八脚門が見えます。

これは神門。神さまがおわす神域への入口です。

長田神社神門

神門をくぐった先、正面に見えるのは拝殿。

また、この拝殿の真後ろ、隠れるようにして立つのがご本殿です。

長田神社の本殿は、昭和初期に再建された建物ですが、空襲や阪神淡路大震災など災厄が続いた神戸では貴重な、戦前の神社建築です。

本殿に祀られる神さまは、事代主神(コトシロヌシ)。

日本神話の「国造り・国譲り」で有名なオオクニヌシの息子神です。

また、別名では「えびす」とも呼ばれ、商工業など産業の神としても知られます。商売繁盛・開運で人気の神さまです。

長田神社拝殿
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痔病平癒の赤えい摂社

長田神社の境内、事代主神を祀る本殿の周りには、いくつかの摂社・末社があります。

その中で最も大きいのが、本殿の左奥に鎮座する、楠宮稲荷社(くすみやいなりしゃ)です。

赤い鳥居に「稲荷大明神」の赤いのぼり、普通の稲荷神社のようにも見えます。

長田神社摂社・楠宮稲荷社

しかし、実はここは、知る人ぞ知る「痔(じ)の神さま」。

楠宮稲荷社の裏にあるクスノキの巨木は、神の化身である「赤えい」が宿るご神木。

霊験あらたかなご神木に赤えいの絵馬を奉納すると、痔病などの病気が治るという言い伝えがあります。

なかなか人には相談しづらい痔の悩み。神社の絵馬にそのまま書くのも躊躇して、無難に「病気平癒」としてしまう人も多いのでは?

しかし、ここなら大丈夫です。赤えいの絵馬に、恥ずかしがらずに堂々と、ストレートに悩みを書いてお願いしてみましょう。

長田神社摂社・楠宮稲荷社赤えい絵馬

長田神社の基本情報

住所:神戸市長田区長田町3丁目1−1

アクセス:
(地下鉄)長田駅から徒歩6分
(神戸高速線)高速長田駅から徒歩7分
(JR)兵庫駅から徒歩25分、または、市バス乗車「長田神社前」下車すぐ

駐車場:有

ホームページ:長田神社

長田神社地図